2009年11月2日

左脳と右脳

 自己の深い場所にある青い小部屋から、憂いだ瞳で見つめる風景を、そのまま念写したような画。吉田尚令さんはいつも絵に真摯に向き合っていて、いつも御会いすると絵描き同志の真剣談義になります。
 そのひとつで、右脳で描いているか左脳か、とゆう話もありました。私は挿絵仕事では、読解力(誤読多し!)やページ内バランスや職人的手順や経験法則に則り、主に左脳で描いてる感じ。一方、展覧会で一枚ものを描くときは、大げさやけど別時空間とアクセスして写し取っている感じがする。
 でも、これが右脳かと云われると難しいところで、うーん、そういえばと思いあたった先は、右脳全開時は絵ではなく、一人でただ出鱈目に鍵盤を弾いている時だった。こうゆうときは、周りの事物も自分の輪郭すら曖昧になり、法則や判断の物差しもなくなり、ただただ匂いのような気分だけが次々漂っては、消えていく。んー、手が先導していくとゆう点では、その辺りの写真や字を、闇雲模写してくのに少しばかりは似てるか。
 それにしても、絵描きの多くは、音楽家に憧れてはいると思う。